輸送・運送 マメ知識

ホーム > 040_深田運送について > 020_会社概要 > 010_輸送・運送 マメ知識

輸送・運送マメ知識 物流用語集

インコタームズ

貿易取引を行う際に運賃・保険料・リスク(損失責任)を売り手と買い手がそれぞれどこまでを負担するのかを国際商工会議所が取りまとめた定義。代表的なものにFOB、CIFなどがある。

 

FOB (Free On Board)

価格条件の一つで本船積込(甲板)渡し価格。商品が船舶や貨車、飛行機などに荷積みされた時点で、その商品の所有権が買主に移転するという取引条件で、輸出港にて積み荷するまでのコストを売り手が負担する条件である。

 

CIF (Cost,Insurance,and Freight

価格条件の一つで運賃保険料込価格。商品が買主の指定する場所に届いた時点でその商品の所有権が買主に移転するという取引条件。輸入港にて荷揚げするまでの費用を売り手が負担する条件である。

 

CIF価格

FOB価格に運賃や船荷保険料を加算した金額となる。

 

CFR

価格条件の一つで運賃込みの条件。売主は、本船に荷物を積み込むまでの費用と海上運賃を負担し、それ以降の保険料、リスクは買主が負担する。インコタームズが改正されるまではC&Fと言われていた。

 

インボイス

主に輸出入を行うときに使用し、税関への申告・検査などで必要になります。売主が買主宛に作成する商品の内容明細書です。

 

上屋(うわや)

埠頭、桟橋や駅の構内などの貨物発着所に設けられている、荷さばき・中継ぎ作業などを行うため一時保管、通関業務に使用される施設をさす。輸出入貨物の船積み・陸揚げをする埠頭上にある埠頭上屋と、関税法上の許可を受けて外国貨物の積卸しや運搬または一時蔵置ができる場所として設けられている保税上屋とがあり、その蔵置期間はいずれも1か月以内である。

 

港湾運送事業

荷主などから委託を受け港湾での船舶への積込作業や仕分け荷捌きなどの作業を行う事業のこと。j港湾事業は国の許可がなければ行うことができず事業の内容により以下の7種類に分類される。1.一般港湾運送事業 2.港湾荷役事業 3.はしけ運送事業 4.いかだ運送事業 5.検数事業 6.鑑定事業 7.検量事業。

 

一般港湾運送事業

8形態ある港湾運送事業のひとつ。委託を受けて港湾内での船積・陸揚貨物の受け渡しやそれに関わる船内での荷役、はしけ運送、沿岸荷役、いかだ運送を一貫して行う事業のこと。

 

港湾荷役事業

港湾内での荷役作業を行う事業で①船内荷役事業と②沿岸荷役事業とに分かれる。
①船内荷役事業
船への積み込み作業や降ろし作業を行う事業
②沿岸荷役作業
上屋や荷捌き場からの貨物の搬入出作業、荷捌き、保管を行う事業

 

はしけ運送事業

港湾内や港湾間で艀(はしけ)を使って貨物を輸送する事業。
貨物船のコンテナ化やコンテナトレーラーによる陸上運送の増加、また港湾の整備に伴い
現在では艀運送の活躍の場は縮小傾向にある。

 

いかだ運送事業

港湾内や指定区間内で木材を輸送するため、木材を筏(いかだ)に組んで輸送、または貯木場への搬入・搬出や保管を行う事業。

 

検数事業

船舶への貨物の積み込みや陸揚作業の際に貨物の品名、荷姿、荷番号、数量や損傷の有無のチェックを行い証明する事業。原則として船主側と荷主側の双方が検数人をたてる。検数人のことをチェッカー又はタリーマンという。

 

鑑定事業

船社・荷主の委託を受けて船舶への積込時の貨物の状態を確認し、海上輸送に適した積付けを行っているかを確認する業務。港湾運送中に貨物に何らかの損害が生じた場合には貨物の損害の調査、原因の鑑定も行う。①倉口検査 ②積付検査 ③喫水検査 ④積荷重量検定 ⑤液量検定・清掃検査 ⑥貨物の損害及び原因鑑定がある。

 

倉口検査

鑑定事業の一つで積載貨物に異常や損傷が認められた場合に主として倉口周辺を中心に調査し、損害の程度と原因を調べる検査。

 

積付検査

鑑定事業の一つで危険な貨物(劇物、流動しやすい貨物、鋼材等の重量物等)を積載する場合に航海中の事故を防止するため積付けが良好に行われたことを証明する検査。

 

検量事業

船社・荷主の委託を受て船舶による輸出入貨物の積み卸しに際して①どんな貨物(種類・銘柄)を②どれだけ(個数・正味重量)、積み卸したかを正確に確認し、その結果を誰が見ても的確に理解できるように書類に記録し、証明をする業務。その業務を行うものを検量人という。

 

艀(はしけ)

港湾内や港湾間で貨物の輸送を行う際に使用される平底の船舶。
エンジンを積んでいないものが多いため、自走せずタグボートにけん引されたり、トウボートに押されたりししながら航行する。

 

港湾荷役

港湾において貨物の輸送及び保管に付帯して発生する積付け・取卸し作業、仕分け・荷揃(ぞろ)え作業、搬送・移送作業のこと。

 

バンニング

コンテナに商品を積み込む作業のこと。逆に取り出す作業のことはデバンニングと言う。
1、荷主やその代理人が直接バンニング作業を行う場合 
2、コンテナヤードなどで委託を受けた港湾運送業者が行う場合 とがある。

 

ハンドリフター

電動かまたは手動でフォーク部分を昇降させ、手押しでパレットなどの荷役作業を行う為の荷役機器。 フォークリフト運転技能講習修了者でなくとも作業が可能・狭い場所でも作業ができるなどのメリットがある。

 

運送約款

運送事業者と荷主との間で事前に取り決めた運送契約の内容。
運送事業者は運送約款を定め許可を取ることが義務付けられている。しかし、貨物自動車運送事業法施行規則の一部を改正する省令(平成15年国土交通省令第6号)により、軽貨物自動車運送事業については標準運送約款制度が新設され、国土交通大臣が定める標準運送約款を使用する場合には運送約款の届出が省略できることとなった。

 

運行管理者

「道路運送法」、「貨物自動車運送事業法」に基づいて運行の安全を確保するための業務を行う。
自動車運送事業者(貨物軽自動車運送事業者を除く)は、一定の数以上の事業用自動車を有している営業所毎に一定数以上の運行管理者を選任しなければならない。

 

運送取次事業

荷主の依頼によって、運送事業者が行う運送の取り次ぎや受取りを行う事業のこと。
取り次ぎ、受取りに際して、荷主の名によって行う場合と、運送取次事業者の名によって行う場合とがある。

 

運行三費

運送車両の運行に必要なランニングコストのうち、燃料・油脂費・修繕費、タイヤ・チューブ費を指す。また、これに高速料金を加えたものを運行四費という。

 

スマートプレート

ICチップを搭載した電子ナンバープレートのこと。
ETCと同じDSRC(5.8GHz帯)を使用して通信を行う為、路側のアンテナと双方向に情報のやり取りが出来る。 技術的にはほとんど同じだがETCの開発主体は旧建設省、スマートプレートは旧運輸省という開発主体の違いがある。またスマートプレートはナンバープレートでもある為、自家用車・輸送車両など全車両に装着を義務付けることも可能であるがプライバシーや費用などの問題で実用化はされていない。

 

ロードプライシイング

特定の区域、道路の車の通行に対して料金を課金する制度。
都心部などへの過剰な車の乗り入れによる交通渋滞を緩和するための対策として一定区域内での交通に対して料金を課金して自動車の流入を抑制する政策措置をさす。

 

運送保険

輸送中の事故によって発生する貨物の損害を補てんすることを目的とした保険。海上輸送の場合は海上保険といい運送保険とは区別される。

 

海上保険

海上で発生する危険による損害を補てんすることを目的とした保険。その内容により船舶保険と貨物海上保険とに分類される。

 

スペースチャーター

トラック荷台の区切られたスペースをチャーターして輸送するシステムのこと。
従来はトラック1台をチャーターして輸送しているがスペースチャーターであれば区切られた使用するスペース分の料金ですむため輸送費を削減することができる。混載便はこのスペースチャーターにあたる。全ての運送業者がスペースチャーターに対応しているわけではない。

 

幹線輸送

一か所の輸送拠点(ターミナル)にその周辺地域で集荷した商品を集めて、そこから各地域ごとにまとめて他拠点へ輸送する方式。 大量に輸送することで運送費を削減することが出来る。

 

燃油サーチャージ

燃料価格の変動に伴って運賃とは別に追加される料金のこと。
通常であれば運賃に含まれるもんだが燃料の急騰により運送業者で負担しきれなくなった分を運賃に追加することが国土交通省により認められている。しかし現実に的には他の運送業者との競争などの影響で料金に追加することができず運送業者の経営状況を圧迫していることも多い。

 

ETC

Electronic Toll Collection Systemの略で有料道路での自動料金収受システムのこと。
車に取り付けた車載器と料金所のアンテナとで無線で交信を行い料金の収受を行うことで車はノンストップで料金所を通過することが出来る。 これにより料金所での渋滞を緩和することができる。
また2009年3月28日からは週末は高速道路の通行料金が上限1,000円までとなる新たな経済対策「生活対策」が実施されている。しかし2009年5月26日現在トラックなどの輸送車両は割引対象外となっている。

 

3PL

(スリー・ピー・エル)
流通機能全般を第3者の運送業者に外部委託すること。
単に輸送作業を委託するだけでなく管理業務などの物流業務全般を一括委託する。 現在は運送業者・物流会社だけでなく商社など他業種からの参入も相次いでいる。

 

バルク輸送

商品を梱包せずにそのままの状態で輸送を行うこと。梱包や開梱の手間がかからず梱包資材も不要なため運送費を削減することができる。また処分する廃材もでないため環境にもやさしい輸送方法。バルク輸送が可能かどうかは各運送業者に確認が必要である。

 

RORO船

Roll On/Roll Off Shipの略。トレーラーごと乗り込むことが可能な貨物船のこと。
クレーンを使わずに積み込み、荷降ろし作業ができるため荷役作業の効率がよく、大量輸送も可能で運送費の削減にもなる。またクレーン設備のない小さな港でも荷役作業が可能である。

 

ピギーバックシステム

商品を積んだトラックをそのまま鉄道に乗せて輸送する方式。商品の積み替えなどの作業が発生しないため時間やコスト、事故などのリスクが削減でき交通渋滞の緩和に役立つという長所がある。

 

SCM

サプライ・チェーン・マネジメントの略。単に運送だけでなく材料・部品の調達から製造・物流・販売・サービスまで仕入れから始まる全ての情報をそれにかかわる全ての部門・企業間で共有・管理しサプライチェーン全体を効率化(全体最適化)する取り組みのこと。

 

パレット

商品の保管や荷役作業、輸送の際に使用される台で木製やプラスチック製が一般的。
フォークリフトで用意にとり回しができる。

 

平ボディ

屋根のないタイプの輸送車でもっともポピュラーなタイプのトラック。
商品の形状や積載方法の制約がほとんどなく様々な運送の場面で活躍する万能車です。
運送業者・深田運送でも最も多く保有している輸送車です。

 

ユニック車

小型クレーン設備を搭載したタイプの輸送車。
重機を必要とするような重量物の積み卸しに一台で対応出来る利点があります。

 

ウイング車

バン型(箱型)車の側壁が鳥の翼のように開くタイプの輸送車。
防水・防犯などバンの機能を保ちつつ輸送車の側面と後ろから商品の積み降しができます。
弊社ではエアサス車を採用しており精密機械の運送にも適しております。

 

トレーラー

牽引車(ヘッド)と被牽引車で構成される輸送車。
主に海上コンテナの輸送を行いますが専用コンテナや牽引車(車両輸送用など)を接続することで様々な商品を輸送することができます。

 

ゲート車

車両の後部に商品を積み降ろしするための昇降装置を装備した輸送車です。
人手では積み降ろし困難な商品もこれ1台で運送から搬入・据付までが可能です。

 

エアサス

エアサスとはエア・サスペンションの略で圧縮空気の弾力性を利用したサスペンション装置のこと。
エアサスを採用した運送車両は路面からの衝撃を減少させるため精密機械の運送に適しています。

 

機能別に分類される物流費

物流に要する費用は機能別に物質流通費、情報流通費、物流管理費に分類される。

 

物質流通費

商品を流通させるためにかかる費用で包装費、輸送費、保管費、荷役費、流通加工費に分類される。

包装費・・・・・商品を輸送、荷役、保管する為の包装にかかる費用。

輸送費・・・・・ある場所から別の場所への商品の輸送にかかる費用で営業輸送費と自家輸送費がある。

保管費・・・・・商品の保管にかかる費用で営業保管費と自家保管費がある。

荷役費・・・・・商品を包装・輸送・保管・荷役する場合に同じ施設内で移動させる際にかかる費用。 

流通加工費・・・・・商品を流通させる際の物流効率を上げる為の作業にかかる費用。

 

物流業と運輸業

「運輸」には人の輸送も含まれ、「物流」はモノの輸送のみが対象となる。
また保管や荷役など構内作業も含まれる為、明らかに運輸とは区別される。

 

時代の流れに伴う輸送ニーズの変遷

大量生産・大量消費の時代から多品種・少量生産の時代へ。
これにより商品の運送は多頻度小口化を求められるようになり企業の商品輸送に大きな負担を与えた。

 

把握が困難な物流コスト

運送業者に支払った費用=物流コストではなく目に見えないコストが隠れている。
輸送費や保管費などいくつかの項目に分類がなされている。

 

白ナンバー・緑ナンバー

白ナンバーとは、白地に緑の文字が書かれたナンバープレートで自家用普通自動車である事を示す。
緑ナンバーとは、緑地に白の文字が書かれたナンバープレートで事業用普通自動車である事を示す。
運送業者は通常、この車でなければならない。

 

バルク輸送

運送(輸送)用の梱包がなされていない状態の貨物を輸送すること。



ページTOPへ